東洋医学で考える、病気になる3つの原因

東洋医学では、病気になる原因(病因)を3つに分けて考えます。

3種類の、病気の原因

🌦外因(がいいん)…季節の影響や外部の環境

❤️内因(ないいん)…内側からの感情によるもの

🍔不内外因(ふないがいいん)…生活習慣など

外因・内因・不内外因を、ひとつずつ見ていきましょう。

外因

からだの外側から風邪(ふうじゃ)などの「邪気」が体内に侵入してきたことによっておこるものです。季節によって、強くなる邪気は変わります。

風邪(ふうじゃ)

風が運んでくる邪気。外因のなかでもっとも多く見られます。よく動く性質があるので、症状が変化しやすい。

寒邪(かんじゃ)

冬に強くなる邪気。夏場でもエアコンが効きすぎるオフィスや、汗で濡れたままの衣服を着たままだとおかされることも。

暑邪(しょじゃ)

暑さによって熱が出たり、大量の汗をともないます。脱水症状に要注意の、夏限定の邪気。

湿邪(しつじゃ)

梅雨などの湿度の高い季節や、湿気の多い部屋などでおこりやすい。「湿」は重たく下に停滞する性質があるので、脚もむくんで太くなる。からだに入ると病気が長引くことがあります。

燥邪(そうじゃ)

秋から冬にかけて多くなる、乾燥の邪気。肌や髪の水分を失わせ、カラカラパサパサにする、美容に大敵の邪気です。夏場のうちからしっかり水分補給を。

火邪(かじゃ)

暑邪よりもさらに暑い邪気。風邪や湿邪などの各種邪気も鬱滞すると熱を持つため、夏に限らず年間通してあらわれます。

内因

からだの内側から、感情のバランスが原因となっておこります。いつも怒っていたり、心配事が絶えないと、臓腑が病んでからだの症状にあらわれてきます。

感情と症状

😀【喜】喜びすぎて、心(しん)の気がゆるむ。

😡【怒】怒ると頭に血がのぼって、肝(かん)の気が上にあがる。血流も悪くなり、肩もこる。

😞【憂】意気消沈。肺(はい)の気が弱まる。悲しさと関係。

😔【思】悩みすぎ、考えすぎで脾(ひ)の気の動きが鈍る。消化機能が低下。

😢【悲】気の消耗。憂と同様、肺の気が弱まる。

😖【恐】気がくだる。腎(じん)の気をとどめておくことができず、尿もれなどを引き起こす。

😵【驚】恐れと同じく腎の気。驚きにより腎気乱れる。

不内外因

内因でも外因でもないから、「不・内外因」です。これは、過労や過食といった、生活習慣が原因となっておこるものです。ある意味、自分の意思次第で変えやすいところです。

飲食不節(いんしょくふせつ)

過食、少食、偏食による病因。食べ過ぎは消化をつかさどる「脾」や「胃」に負担をかけ、気血の流れを滞らせます。

食事の量が少なすぎても、エネルギー(気)を取り込めず、エネルギー不足(気虚)となり体力や免疫力が低下。甘いものや、辛いものだけを好きこのんで食べる場合も、腹痛や便秘の原因となります。バランスを考えて食事をとりましょう。

労逸(ろういつ)

疲労の原因をあらわす「労倦(ろうけん)」と、怠惰を意味する「安逸(あんいつ)」を合わせて「労逸(ろういつ)」といいます。

労倦には、「労神過度・労力過度・房事過多」があります。ストレスをともなう過剰な精神活動や肉体労働、過度な性交渉などが労倦につながるのです。

反対に、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足で、からだを動かさないと「安逸過度」となり、生活習慣病を引き起こします。からだは、働きすぎても休みすぎてもよくないのです。

外傷

そのまんま外傷。ケガによっておこる病因です。

五労(ごろう)

久視(きゅうし)、久臥(きゅうが)、久座(きゅうざ)、久行(きゅうこう)、久立(きゅうりつ)。目を酷使、寝たきり、座りっぱなし、歩きすぎ、立ちっぱなしなどによる病因です。

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