イライラと肩こりの“カンケイ”。

東洋医学では、怒りの感情は「肝(かん)」が司っています。怒ることで“肝の気”が上に昇り、「頭にきた!」状態に。このとき、「気」だけではなく「血(けつ)」も頭へ向かって流れてきます。

栄養の源である血は、肝に貯蔵されています。その血がイライラや頻繁に怒ることによっていつも「頭にきて」いたら、肝のエネルギーが不足してしまう肝虚(かんきょ)となる原因に。

最初の段階では「イライラしやすい」「怒りっぽい」といった程度が、進んでくると常にピリピリとして、他人のすることやちょっとした言動にまで腹を立てたりします。やることがあっても気力がなく、常に焦りがある感じ(焦燥感)もおぼえます。

体にあらわれる症状としては、筋肉の不調(肩こり・ピクピクとしたけいれん・こむら返り)や、頭痛、足の冷え、のぼせ、不眠、めまいなどです。手足の冷えと、上半身のほてりを繰り返すこともあります(往来寒熱)。

指圧で肩こりをほぐすと、遠くにある足先までぽかぽかとしてきて、血行が良くなってくるのがわかると思います。施術のあとは肩こりだけではなく気分までスッキリするのは、気血(きけつ)の流れが良くなるから。つまり、心と体に作用しています。

日常できる予防法としては、自分の感情に気がついたら「怒っている」「イライラしている」ことを客観的に意識することです。可能ならその場を離れて、物理的に距離を置いてみたりするのも有効でしょう。

食事面では、いつもパンのみ・麺のみといった糖質(炭水化物)への偏りは気血の流れを悪くします。卵や青魚、ひじき、レバーなどの、タンパク質や鉄分の多い食事をとり、適度な運動と睡眠を心がけましょう。

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